新しい年度がはじまりました。
着慣れないリクルートスーツを着て、職場に向かう(と思しき)新入社員たちを電車や駅で見かけます。
就職活動中にずっと着ていたはずなのに、なんとなくフィットしてない。
就職前に新調したんでしょうかね。
いつもの服装ならきれいに見えるのかもしれない。いいスタイルに見えるのかもしれない。
でも着慣れていないと、体型がおかしく見えたり、ぎこちない動作に見えたりします。そんな彼ら彼女らを見ながら感じたこと、彼ら彼女らに贈る言葉をつづりたいと思います。
1.着こなし
わたしは服に詳しくないし、ファッショナブルでもありません。
そんなアラフィフが彼ら彼女らを見ていて感じたのは「着こなし」ということです。
かっこいい体型とセンスのいい服があれば、かっこいい姿が出来上がるかというと、そうでもないですよね。そこには着こなしが必要になるはず。
「着こなし」という言葉の正しい定義はよくわかりませんが、服をどうやって着るか、という感じでしょうか。同じ服でも着方が違えば違って見える。
たとえば、ネクタイがゆるんでいたらかっこ悪いしだらしなく見える。
ヒールの靴は、背が高くなり、脚を細く見せる効用もあるらしいですが、慣れないためか歩き方がぎこちなく逆に不恰好になる。
着こなしは「着熟し」と書くそうで、そういう意味では着慣れていないリクルートスーツを若者が着ること自体が難しいのでしょうかね。
それでも、
- ズボンの裾が短すぎたらかっこ悪く見えるはず
- たとえ脚が細く見えるかもしれないけど、うまく歩けない場合はかっこ悪く見えるはず
などと、自分がどう見られるかを意識した上で服を着ようと実践するなら、少しはマシになるんじゃないかと思うんですけどね。
遅い電車に乗っていると、これから「“ご出勤”かな」と思える、超ミニスカートでピンヒールの靴をはいた、ちょっと化粧が派手な女性を見かけることがあります。
座っている姿はかっこいいのに、いざ歩きだすと不格好で、「そんなので接客ができるのかよ」と余計な心配をしてしまいます。
それでも、いざ店にはいってしまえばシャキッとするのかもしれないですけどね。
2.着こなしに必要な考え方は仕事にも必要
着こなしに必要な、「相手に自分はどう見えるか」と想像すること。
こういう意識の持ち方は仕事にも大事だと、わたしは考えています。
想像力、あるいは想像しようとする意識
これが、仕事のすべての基礎になると、わたしは思うのです。
新入社員は、仕事をするのは初めてでしょうから、習うことばかりです。
学生時代にアルバイトをして仕事を経験している人もいるかもしれません。でも、アルバイトで求められる仕事と、社会人として就職したあとにすべき仕事とは、種類もレベルも違うでしょう。
だから、まずは毎日が、新たなことを知る、習うということの連続でしょう。
まずは、それらを一生懸命習得していきましょう。
でも、教えられたことをそのまま真似する、再現できるようになるのも大事ではありますが、なぜこんな仕事をするんだろう、この仕事で何がどう変わることが求められているのだろう、と疑問や想像力を働かせると、がぜん仕事は面白いものになっていきます。
そしてそれを、先輩に問うてみる。
- この仕事の目的はなんですか?
- なぜ、このようなやり方になるのですか?
- この仕事で、何が良くなるんですか?
などを、仕事を教えてくれる先輩に聞くのです。
聞かれた先輩は答えられるでしょう、きっと。それを学びます。
答えられない先輩もいるかもしれません。そこは、先輩も新入社員も成長のチャンスです。
なぜを繰り返して疑うと、その仕事の本質が見えてきます。
それを突き詰めていくと、違うやり方、効率的な方法などが浮かんでくるかもしれません。ムダが見えてくるかもしれません。
そもそも、この仕事のお客様は誰なんだろう?
そう考える意識が身につくとしめたものです。
3.想像力だけでは・・・
大事な「想像力」ですが、それだけではNG。
- こうやればさぼれる
- こうやれば違法なこともバレない
こんな方向に想像力が向かうようではダメ。
想像力は方向を間違ってはいけない。
想像力の方向は、真摯(「しんし」と読みます)でなければならない。
真摯とは、真面目で一生懸命なこと。「誠実」という言葉とも似ていると思います。
でも、なんとなく、真摯なんだよなあ。誠実だけではなく。
このあたりはわたしの手に負えないので、ここで詳しくは書けないですけど、真摯な姿勢です、とにかく。
シンプルに言い表せ、というなら、これでしょう。
真摯な姿勢をもって、想像力を働かせる
↓こんな名言があるらしいです。今日、初めて知った。
「いつだって、想像することでしか新しいものは生まれないんだよ」ージョージ・バーナード・ショー(劇作家)
- 作者: バーナードショー,鳴海四郎,中川龍一,喜志哲雄,倉橋健,小田島雄志,升本匡彦
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