9月1日問題というのがあるそうですね。
「防災の日」なのに、災害が立て続けに起きているので、9月1日が防災の日だという認識が国民から薄れてきている、という話ではありません。
(冗談です。現実ではあるだろうけど)
9月1日病という表現も見かけました。
子どもも大人もかかる五月病と同じようなものだと思ってましたが、どうやら違うみたいです。
五月病をウィキ先生に頼ってご説明すると、
日本においては、新年度の4月には入学や就職、異動、一人暮らしなど新しい環境への期待があり、やる気があるものの、その環境に適応できないでいると人によってはうつ病に似た症状がしばしば5月のゴールデンウィーク明け頃から起こることが多いためこの名称がある。
ウィキペディアより
とのこと。
主に、大学生や社会人といった「大人」のことを指しているようです。
それに比べて、9月1日問題は、長い休み明けに学生生活あるいは社会人生活が再開する、ということに加えて、「いじめ」問題が加わるみたい。
単に、長期間の休みでだらけた生活から、早起きする・決まった場所に行くというサイクルが再開すること以外に、
- あのいじめ生活に戻りたくない(正確には、いじめられる生活)
- 自分をいじめるあいつらに会うくらいなら死にたい
ということ。
これは、きついですね。
ネットでもたくさん「9月1日問題」を報じていますが、わたしが最も印象に残ったのはこのツイート。
「学校が嫌で家が逃げ場になる子」と「家が嫌で学校が逃げ場になる子」と「学校も家も嫌で町を徘徊する子」のことを考えて、すべての人にもう一つ、二つ、安全な逃げ場がほしいと思う8月31日。#ss954
— 木村草太 (@SotaKimura) 2017年8月31日
学校がいやな子どももいれば、家がいやな子どももいる。
夏休みの終わりといえば、宿題を終わらせるためにあせってる、というのがわたしの子ども、およびわたし自身の経験ですが、そんな悩みなど論外なほどに深刻なのですね。
死ぬことを考えるほどにつらいのなら、自分だけで思い込むことはやめて、相談しやすい人だれでもいいから相談する。
このブログを読んでるこどもたちがいるとは思わないけど、もしいたら相談しやすいひとに相談するんだよ。死ぬことを考えるまえに、誰かに話をすることだ。
こどもたち、この本は、あなたが相談する大人に読んでほしいと思う本だよ。
この本を書いた宇田さんという人は、悩むひとに寄り添って話を聞いてくれるひとだ。
「いのちの電話」という、つらい、しんどい、死のうとかんがえてる、そんな大人やこどもの話をきく、そういうボランティアも長くしていたひとだ。
ひとりで考えず、みんなに相談して、気持ちを楽にしよう。
- 作者: 宇田 亮一
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