この場合の「先生」とは、学校の教員だけではなく、政治家を含むとお考えください。
横浜市のいじめ(恐喝)問題です。
いじめ問題を一度このブログに書いた以上、どうしても避けたくないと思い、書きます。(ほんとは、悲しいことは書きたくないけど)
1.男子生徒の手紙
男子生徒側の弁護士が横浜市長(林文子氏)に宛てた手紙。
上記のリンク先(ブログカードになっているもの)を御覧ください。
子を持つ親としては、悲しくなります。
このニュースがヤフーに掲載されていた際、男子生徒の手紙が、本当にいじめられた男子生徒が書いたものなのか、というヤフーコメントもありましたが、それがどうであれ、この手紙の指摘する内容は意味がある、というか刺激的だと思います。
学校は何してるのか、教育委員会の姿勢はどうなのか・・・。行政(横浜市)がどう関わるかはよくわかりませんが、いずれにしても問題がありそうです。
2.「先生」ばかりの世の中
非難、否定されるばかりのヤフーコメント(ヤフコメ)ですが、その中にこんなコメントがあり、我が意を得たり、と思いました。
学校を卒業して学校へ就職するという特殊なパターン
通常は学校で習ったことを社会で生かすが
それを他人に教えるだけの人が一部に存在している
このいじめ問題が出る以前から、わたしは、教師が教師を生み、その教師がまた教師を生むというのが延々と続くサイクルがあるとすれば、それは変な世界だと感じることがひんぱんにありました。
誤解なきよう説明を加えますと、教師とはあくまで脇役である、というのがわたしの認識であって、否定するわけではありません。
教師が教師だけを生むサイクル(世界と言ってもいいです)って違う。この世の中が教師だけ、とはありえないという意味です。
教師の仕事が「人に何かを教える」という仕事、役割だとすると、教師はこの世界に何も生み出さないと思うんです。
教育は必要だし、無くてはならない仕事だとは思うけど、学校で生徒に何かを教えるという仕事だけが存在する世界ってありえない。
人が生活を送る、人生を送る営みの中で、それを支える役割の1つが教師であって、主役ではない。
極論すれば、教師は必須の仕事ではない。親や地域社会が子どもを教育すればいい。てか、しなくてはならない。
教師に任せすぎてしまうから、モンスターペアレントが生まれてしまう。教育は自分たちだけが責任を持ち、行わなければならない、となれば、世の親はもうちょっとマシになるんじゃないか。
そういうわたしの認識からすると上掲したコメントは、まさにわたしが以前から思っていたことを説明してくれた、という思いがするのです。
これは教師だけではなく、公務員全体、さらには政治家にも言えます。
これらの職業は、あくまで社会の営みを支える機能であり、主役ではない。
「聖職」という言葉があります。教師の仕事をそう呼ぶ場合があります。
本来は宗教者を指す言葉でしょうが、教師を特別の職業とたてまつる意味合いで使われるのでしょう。
この言葉が存在する事情は、わたしなりに、
本来は主役じゃないはずの仕事なのに、献身的に人の教育にたずさわる姿は尊く、特別な存在である
ということを言わんとする想いがあるからではないか、と思います。
3.「先生」は一度実業に出たらいい
「先生」(教師、政治家など)は、いちど実業の世界を経験するといい。
先生とはどんな役割なのか、人々の生活とはどういうものなのか、実体験するといい。いや、しなければならない。
子どもを持った教師は、子どもを持つ前のときと違って教師という仕事への姿勢、考え方が大きく異なるのではないでしょうか。
それと同じように、社会を経験した教師は自分の役割を考えることになるのではないか。
わたしは民間企業のサラリーパーソンですが、以前公務員と仕事をする経験がありました。
わたしより数十以上は上の偏差値を持つ人々と仕事をさせていただく機会でした。そんな場所で、「あー、この世界、民間企業の感覚を持ったらもっといい仕事ができるはずなのに、もったいないなあ」と思ったことがあり、提案したこともあります。
幸い、わたしが身をおいた職場の人たちは、バランス感覚を持っておられ、民間企業の立場を理解しておられたのでまだマシだったと思います。
もちろん、民間企業の人間も、公務員の仕事を理解する必要はあります。
でも、どちらかといえば、公務員が民間企業の環境、仕組みを見たほうが意味があるように思います。
企業での普通の営み。
理想、あるいは到達すべき目標に対し、現状がどんなか。その差は「問題」であり、その問題を解決しようとするのが「課題」。そのように設定し、課題を解決する取り組みが企業人の普段の営みだと思うのですが、公務員はそういう課題認識をするのでしょうか。
少なくとも、今回の、横浜市の事件はそうしてないですよね。
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