カテゴリーが「雑談」にあたる記事がどんどん増えて申し訳ないなあ、と思う毎日です。
今回は、想像力がない、あるいは想像を働かせようとしない人たちのことを書きたいと思います。
1.加計学園
結局、誠意ある議論なしに、加計学園の岡山理科大獣医学部の新設は認可されそうな見通しとのことです。
大学設置・学校法人審議会(設置審)はこれまで、実習の教育体制が不十分(高年齢な教授、若いのは所定の履修の学習が十分ではないなど)、学生が揃うのかどうかの見通しが甘いなどなど厳しい指摘もしてました。
それらが改善されたとして、認可の方針に至ったということらしいです。
疑問だったのは、設置がまだ認められてないのに、ニュース映像を見ると随分と大きな施設を建設している様子があったこと。もし認可が出なかったとしたら、計画を改善し、なんとか設置までこぎつけるつもりだったのでしょうが。
募集を開始して、学生が応募する時期に間に合うのかなども「今から大丈夫?」とも想像してました。
その建物の建設には、加計学園の持っているお金だけが使われてるんでしたっけ? 税金が投入されてるんでしたっけ? そういうことをわかってないながら記事を書いている電磁波もどうかと思いますが。
が、わたしが加計学園の一連の騒動で最も案じているのは、その学校に入学する、そして卒業する学生たちです。
学生が集まるのか、もしかしたら少人数の学生生活を送るのではないか。
応募者が少なくて、無試験、あるいは試験をやっても合格水準に達していない応募者を合格させて定員を満たすことをしないのか、水準が低くならないのか。
なんとか改善を繰り返し認可されるにいたった教員体制でしょうが、学生たちの学習水準は高く維持されるのか。
そもそも、卒業するころに、彼ら学生は「自分の母校は岡山理科大獣医学部」と胸張って卒業できるのか。獣医師の国家試験を合格できるのか、獣医師にならずとも大学で学んだことを関係する世界で生かせるのか。
獣医学部は、何かと嫌われる文系学部とは違い、「つぶし」がきかないからねえ。
学生がさびしい将来しか抱けないまま卒業することになるとすれば、その第一の責任者は、加計孝太郎や安倍晋三じゃないですか。
今後の学校の運営がうまくいかなかったとき、今治市は、加計学園のために余計な税金を使ったりしないでしょうねえ。今治市だけならわたしは関係ないが、国の税金を使うことなんてしないでね。
そういう学生の姿を想像しようとしたのか、あるいは想像しようとしたけどそこまで想像できなかった想像力の欠如なのか。
【追記】2018/03/10
やっぱり・・・。岡山理科大全体で、昨年の志願者総数208人に対し今年は88人。
でありながら、岡山理科大は以下のとおりのコメント。
昨年の大学を取り巻く状況から今年度の志願者数については大変厳しい状況を予想しておりましたが、現状において多くの皆様にご出願頂けたのは、岡山理科大学が風雪に耐え、今まで培ってきた教育理念、伝統を皆様ご理解頂けたからと考えております。〜岡山理科大ウェブサイトより
2.出産クラウドファンディング
絶賛炎上中の出産クラウドファンディング。
出産の費用をクラウドファンディングで集めようという話です。それだけで仰天ですが。
クラウドファンディングですから、投資に対してリターンが必要。夫婦による感謝のビデオメッセージ、妻による手描きイラスト、ブログでのPR記事や広告掲載などが用意されているそうです。
イラストについては「妻は妊婦であるため、体への負担を考えて限定5個までとさせていただきます。」だとも。
[st-cmemo fontawesome="fa-lightbulb-o" iconcolor="#FFA726" bgcolor="#FFF3E0" color="#000000" iconsize="100"]「そんなの要らねえ」[/st-cmemo]わたしの率直な感想です。
さらに、批判に対して、クラウドファンディングを呼びかけた張本人のイシイさんは、
「みんなでこの子を育てていきたいんです」「支援したプロジェクトって自分ごとのように気になるんです。ひとたび支援すればもうこの子の『ソーシャル上の親』となります」
ともおっしゃってるらしい。
ソーシャル上の親ってなんだよ?
それって、親だけの満足じゃねえかよ! 百歩譲って、投資者も含めた人たちだけの満足じゃねえかよ!
クラウドファンディングで産まれた子どもは、公の場にさらされることになる。投資した人たちだけの範囲に収まることはないでしょう。子どもが望んでソーシャル上の親に育てられたいと思ってるわけじゃない。
学生だからお金が無い、というのなら、まずは親とか親戚に頼むべきでは。親や親戚は、お金の問題がなくても将来必ず、もちろんリターンなど期待することなく親身になって面倒をみてくれる。それが親(イシイさんの親ね)の責任でもある。
最近になって、奥さんにカードローンがあるとか、「贅沢じゃない生活を送っている」と言っていたくせにそうではなさそうだとか。さらなる炎上となりそう。
今からでも遅くない。まだクラウドファンディングはスタートさせてない。もうやめよう、クラファンは。地味に、というか当たり前に、親や親戚たちに頼め。もしくは、死に物狂いで働けよ。
わたしの同級生は、妊娠させたとかいう事情があったわけじゃないけど、学業生活を送りながら毎月20万円は稼いだぞ。(イシイくんは10万らしい。)
ブログ書いてる場合じゃない。(ブログも稼ぎのひとつだろうけど、もっと高額な収入が期待できる仕事があるよ)
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想像力のない、想像を働かせようとしない人物たちに関わる学生、子ども(後者の子どもは、関わるどころか選べない親です)がかわいそうでしょうがない。