ビールをたらふく飲むアラフィフのオッサン管理職が管理職論を語ります。
読者が1,000人を超える、うらやましささえ覚えるかんどーさんのブログ。
こちらで管理職のことが書かれてました。記事を読んで、管理職のことをあらためて考える機会に出合え、わたしなりの管理職の姿を書こうと思いました。
- 0.回り道の前に、結論らしきものを
- 1.わたしはどんな人間か
- 2.出世は遅れたけどいちおう管理職
- 3.試験を受けながら、管理職への意識が形作られてきた
- 4.意識が変われば、見える景色も違ってくる
- 5.いろんなタイプの管理職がこの世には必要
- 6.若手社員と接するオッサン管理職
0.回り道の前に、結論らしきものを
その記事とは、
- 「出世したら管理職」という流れはおかしい
- 私は営業職をずっとやっていたかったから、管理職にはなりたくなかった。「だって、自分が売るのが楽しい、のであって、人を育てることが楽しいかどうかなんてわからないじゃないですか」
ということが書いてあります(ずいぶん端折りましたが)。その記事に対してわたしが感じたのは、
- 「出世したら管理職」というシステムで動いている企業は、それほど多くない。「出世したら管理職」仕組みは現在は主流とはいえない
- じゃあいったい誰が管理職になるのか
と感じました。
1.わたしはどんな人間か
管理職論を話すには、わたしがどんな人間かは書いておかねばならんでしょう。
わたしはさほど優秀な人間ではありません。
唯一自慢できる“優秀な”エピソードがあるとしたら。
高校のとき、同級生が昼休みに職員室に数学のことを質問しに数学担当教師を訪ねた。
でも数学の先生はおらず、わたしの担任である国語の先生が「数学のことだったら、電磁波(このブログの管理人であるわたしのこと)に聞いたらええやないか」と言った。
まあ、数学と英語は少しは良かったものの、さほど成績が良かったわけではなく、理系の大学に行きたかったんだけど物理と化学に負けて文転した、そんな情けない人間です。
2.出世は遅れたけどいちおう管理職
そんなわたしですから、出世街道も、順調どころか遅れて遅れてしょうがないです。
なので、管理職論などのたまうのもいかがなものか、と思うんですけど。
人事とか労務とか、そんな仕事してる経験上、いちおういろんな場面(管理職昇格試験とか人事考課とか)に出くわしてます。
3.試験を受けながら、管理職への意識が形作られてきた
管理職への昇格試験は比較的早くから受けさせてもらいました。でも不合格続き。
そりゃそうです、管理職とはどんなものか、管理職に就いてどんなことをやりたいのか、そんなことを全くといっていいほど、考えてなかったですから。
試験の成績が良い悪いのずっと以前に、意識を持ち合わせていなかったのですから、なれるわけがありません。
試験は、筆記と面接がありますが、筆記は合格するも面接で落ちる、それを繰り返してました。
かんどーさんのブログの筆者のように「管理職になるくらいだったら会社辞める」というほどの強い意識の持ち主なら、逆に問題はないだろうと思います。
4.意識が変われば、見える景色も違ってくる
同期がどんどん合格して出世していくなか、
「なんとか合格しなきゃ。恥ずかしい」
というあせりの気持ちが先走ります。でも、あせりなんて必要ありません。管理職になろうとしても、なるまいとしても。「必要ない」というか、あせりが無意味です。
そんな中「電磁波、なんとかしろ」とわたしのケツをたたいてくれる先輩管理職が、模擬面接を繰り返してくれました。
その模擬面接は、面接の形で行われてはいたものの、その真髄は結局は意識改革でした。先輩のひとりが繰り返して語ってくれたのが「気魄」という言葉、想い、気持ちでした。
何がやりたいのか、部署を、会社を、社会をどうしたいのか、腹を据えて考え抜き、課題を探り、自分なりの改革を展開する。
キーボードで書くのはなかなか難しいのですが、そんなことを繰り返し熱く語ってくれたのでした。
気持ちが伴わなければ、どうにもならない。
模擬面接で得たものは、それでした。
5.いろんなタイプの管理職がこの世には必要
繰り返しになりますが、成熟した日本の社会では、企業が売り上げを伸ばし続け、利益を出し続けるために、決めたことを決めたとおりにやっていればいいなんてことは通用しません。
ひるがえって管理職も、人(部下)の管理してるだけではダメでしょう。
- 優秀な部下をどう伸ばしていくか。優秀じゃない部下に、どうモチベーションを持って成長しようと思って行動してもらうか
- 部下が急に病欠した状況で、どう職場を運営するのか
- 精神的に弱っている部下をどうマネジメントするのか
- 自分の職場運営は会社の方向にあっているのか、あってなくても消費者、あるいは日本の社会に必要な存在であり続けられるのか
などなど、様々な課題があります。わざわざわたしが言うまでもない。
そんなときに、「▲▲だけやっていたいから、管理職やだ。▲▲課長なんてなりたくない」と言われた日には、さらに上位の営業部長はたまったもんじゃないですね。
管理職は誰かがやらなければ、その組織、職場が運営できない。
だとしたら、優秀な人間を任用すると考えるのが普通でしょう。
営業成績が大してよくない人間に管理職をやらせようとは考えません。
「管理職をやりたい人間に管理職をやらせればいい」とも書いておられますが、じゃあその人物はどんな職場にいるんでしょうか。
総務? 経理? 製造? いろんな職場にいるでしょう。管理職養成職場なんて無い。
やりたい人間だとしても成績が劣悪であれば管理職は務まらないでしょう。
「ずっと現役でいたいから、移籍を選びました」
というプロ野球選手などもいますね。
今でこそ、「名選手必ずしも名監督たりえず」と言われてます。実際、名選手だった人が監督になっても成果を出せなかった監督、マネージャー(この場合は管理職という意味です)をわれわれはたくさん見てきています。野球以外にもサッカーとか、バレーボールとか・・・。
でも、民間企業の組織では、営業部長の立場で考えた時、誰をそのチームの管理職、リーダーに就かせようかと考えたなら、成績だけで言えばそりゃ成績が上の人間をまずは考えるはずです。だから、成績が優秀→管理職、という流れは当然です。
「管理職になりたい・でも成績は大したことない」ような人物を管理職にすえようとは思わないでしょうね。
『不確実性』と表現される現代の経済社会。
管理職に就任した時点で、その時社長やら幹部らから命じられることをやればそれで会社が問題なく進んでいくことさえわからない。
むしろ「管理職なんてやりたくない」という社員こそが、突破口を開いてくれる管理職になってくれるかもしれない。
6.若手社員と接するオッサン管理職
最近の若い社員は、お酒の場を好きではない、あるいは苦手とか聞きます。
これを
「最近の若者は・・・」
「上司から誘われて、断るなんてできんのか?」
などと言う年寄りがいますね。
わたしは昔から飲みに誘ってもらえるのが好きでしたので、彼らとは違います。
ですが、彼らの気持ちもわからないでもないので、彼らを誘おうとは思いません。
わたしが飲みに行くのは、お互い7〜8杯は飲む、管理職のオッサン同士です。
こんな本見つけました。
管理職になってしまったら、そこで意識改革が働くってこともありますよね。
マネジャーになってしまったら読む本―リーダーシップに自信が持てる7つの方法
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