SNSの作法というかマナーというか。
残念なことが起きたもんだから、考えてしまうんだよな。
1.Facebookで起きたこと
Facebook上で友人であるAさん(男性。リアルでも飲んだことある人物です)が、「交際ステータス」を「Bさん(女性)と交際中」にしました。
そのBさんも、わたしのFacebookの友人です。Bさんも何回か飲んだことある方です。
わたしは驚きました。なぜなら、Bさんはご結婚されていたはず、お子様もいらっしゃるのです。
彼女はチャーミングで、年齢を感じさせないような若さ。素敵な方です。パーティーで席が隣になり、会話を楽しみました。
「Bさんて、素敵だな。ご主人がうらやましい」
BさんにとってのAさんは単なる友人だったはず。なので、Bさんの、Aさんとの交際は、好きな異性を他の男性にとられた高校生みたいな感覚さえも覚えたのでした。
そして、私と同じような感覚を持っている友人は多かったはず。いわば、マドンナ的な存在でした。
実際、それ(交際ステータス)を見た多くの友人たちが驚き、「えっ?」というような返信をしました。
わけがわからなかった。
それから数日。
めったに投稿しないBさんが、「離婚しました」と投稿。
そういうことだったんですね。
残念さが倍増しました。
Bさんの決断はもちろん尊重します。幸せになろうとして行った決断でしょう。
が、その決断の裏にはいろいろ悩むことがあったはず。やっぱり残念です。
Aさんはそれ以前は結婚されてたんだっけかな。よくわからないのですが、Bさんと同じくご結婚されていたのなら、残念なことです。(ご結婚されていたのなら、交際ステータスを変更されることはないでしょうからお一人だったのでしょう。)
2.「逆だろ」
リアルに起きた出来事について何も言うことはしません。
が、Facebook上で起きたことについて、なんとなく違和感を感じます。
逆だろ。
Facebookに書き込むとしたら、その順番は、Bさんの離婚→Aさんの交際ステータスの順ではないでしょうか。
Aさん、Bさんいずれも、それぞれに友人ネットワークを持っておられるでしょう。だから順番は関係ないかもしれません。
でも、お二人に共通の友だちは何人もいることは、私だけじゃなく多くが知るところ。だから、私だけが違和感を感じたのではないはず。
実際、驚きのコメントがたくさん並んだわけだし。
3.「逆だろ」と直接言えない「友だち」
Aさんが、悩めるBさんの相談相手になり、気持ちの支えになっていたりするなら、よくやってくれた、というでしょう。
それがそうではなくても(考えたくもないが、不倫行為だったとしても)、「それをFacebookに書くなら、逆じゃねえのかよ!」と注意をするでしょう。
私には、Aさんが交際ステータスを変更したあと、共通の友だちたちが驚いた反応を示したことについて、その背景を伝えなくてはならない心境になり、仕方なく離婚した旨を書き込んだのではないか、と感じました。
女性が離婚を告げるのには勇気がいる、エネルギーがいると思うのです。だから、順番が逆なのではないか、と。いや、さらには、書かなくてもいい話だったのでは、とも思います。
が、それはできません。なぜなら、Aさんは私にとって真の友人ではないからです。しょせん、数回の大人数での飲み会で知り合ったFacebookの「友だち」でしかないのです。そんな相手に「逆だろ」とは言えません。
一方、二人は二人で考えた末に、Facebookでの作業を実行したのかもしれません。もしそうだとしたら、上に書いたことについては詫びます。(それでも、二人に共通の多くの友人たちのとまどいは事実だと思うけどね。)
4.Facebook(あるいはSNS)のあやうさ
リアルなら、交際状況に変化が起きたこと、離婚したことをどう相手に伝えるだろうか。慎重に慎重を重ね行動することになるのではないか。
今回のFacebookでの動きが慎重さに欠けていた、とまでは言わないが、Facebookだからこその軽々しさがあったのではないか。
「リアルではそれほどでもない友だち」を生み、ネットワークを機械的に広げていくマシーン。
Facebookで人は幸せになっているのか。Facebookがもたらす幸せと、被る不幸とを相殺するとプラス?マイナス?
私にとって、Aさんに知り合えたこと、Bさんに知り合えたこと、どちらもうれしかったことです。でも今回のFacebookの動きは、私に「Facebookのあやうさ」をもたらしました。
Facebookにどう付き合うか。考えこんでしまいます。
みなさんはどんな感想をお持ちでしょうか。
「Facebookってそんなもんだろ」
「お前が単にBさんに惚れてて、それを自分のものにできなかった僻みだろ」
それだけなのかもしれません。
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