「あなたの好きな映画を 3 本教えてください!」という企画が、こちら↓のブログで紹介されてました。
次のネタに困っていたところだったので、ありがたい渡し船でした。それに乗っかって、わたしの好きな映画をご紹介しちゃいたいと思います。(アイキャッチ画像は、ていない@tei_naiさんにつくっていただきましたー!)
映画をふだん観ないわたしでも、「3つに絞れ」というのはなかなか酷な課題です。
1.ボーン・シリーズ
シリーズというくらいなので、いくつかあります。(あくまでシリーズ全体で1つの作品、ということで・・・)
- ボーン・アイデンティティー
- ボーン・スプレマシー
- ボーン・アルティメイタム
- ボーン・レガシー
- ジェイソン・ボーン
このうち、4の「ボーン・レガシー」だけは主演がジェレミー・レナー、残りの4作はマット・デイモンです。
一言でこの映画を説明するのは難しいので、ウィキ先生にお願いします。
『ボーン』シリーズは、作家のロバート・ラドラムが創造した、心因性健忘に苦しむ架空の元CIA暗殺者、ジェイソン・ボーンを主役としたスパイ映画である。
スパイ映画という表現が(わたしには)わかりづらいのですが、ストーリーとしては、CIA暗殺者として育成されたボーンが、とある事故で過去の記憶を失くす。
その事故から生還し、様々な人と出会いながら、本当の自分を少しずつ思い出す。そして、自分を暗殺者に育てたプロジェクトが間違いであり、否定されるべきものであったことを理解し、そのプロジェクトを主導した連中と闘っていく物語です。
主人公はマット・デイモン演じる「ボーン」です。4の「ボーン・レガシー」はいわばスピンオフ的な存在で、ボーンと同じように育てられた人物「アーロン・クロス」(ジェレミー・レナーが演じてます)のストーリーです。
この映画(シリーズを通して)の魅力は、ボーンが悪役たちを倒していく映像です。
「倒す」というのは武闘だけでなく、頭脳を使うこともあります。「CIAの暗殺者って、こんなふうに育てられる」的な育成を経ながら頭脳も駆使していくものです。
CIAの育成が真実かどうかはもちろんわかりません、あくまで架空ですが、リアリティが強く感じられる映像と思います。
悪い奴ら(CIAの幹部たち)がボーンを追い詰めるシーンなども、「実際、CIAの内部のシーンはこんななんだろうな」といつの間にかそう思わせる、映画であることを感じさせない自然さです。
シュワルツネッガーとかシルベスター・スタローンといった筋肉ムキムキ、派手なアクションとは違います。ジェイソン・ステイサムと近いとも思えますが、それとも一線を画するイメージですね。
ストーリーは、ここで話してしまうとつまんない(観たことない人が観ようというのを邪魔する)ので詳しくは書きませんが、ヒューマニズム的な要素もあるので、じんわりくる要素もある作品です、とだけ紹介しておきます。
シリーズ全部観るのは大変だとしたら、1作目の「ボーン・アイデンティティー」をぜひ。それがないと設定がわからないし、1作目を観てしまったらもう逃れられません。(要は、全部観ろ、ということです・・・)
2.パトリオット・ゲーム
ハリソン・フォード主演の作品。
この映画の魅力は、たった1つ。(それだけ、ということはないんですけどね)
ハリソン・フォード演じるジャック・ライアンが、敵を叩くための作戦を、彼の上司と議論しているときに交わした会話です。
- 上司:この世に絶対的なものってあるのか?
- ライアン:あります。それは娘の愛です。
「娘の愛」は、原語では「Daughter's love」としゃべっていると思います(わたしの聞き取りです、間違っているかもしれません)。吹替版(テレビで放送される、日本語訳したバージョン)だと、「娘の父親に対する愛情」としている場合と、「父親の娘に対する愛情」と訳している場合があります。
原作がどちらなのか不明ですが、どちらの言葉も胸を打つものです。
甥っ子や姪っ子、そして我が子どもたち。実生活においてこの世に生まれてきた彼ら彼女らのわたしにとっての存在が、この映画のこのセリフに強烈なテイストを付け加えているんです。
観るなら、字幕版で。
3.スミス街へ行く
この映画は、1939年です。今から80年前。
でも、見事なことに、現在の日本に通じるものがある、名作です。
スミスとは、突然、議員に担ぎ出された地方の人物。純粋な彼が、困難に遭いながらも、助けを受けながら不正に立ち向かうストーリー。
スミスの、最後に行なう演説は涙モノです。
この映画を取り上げたのは、決して今の日本の政治、安倍政権、与党たちがグチャグチャになっているからだけではありません。それがなくても、十分価値のある映画です。
ひとから「あなたの好きな映画は何?」と聞かれ、映画をさほど観ることのないわたしは、ちゃんと答えられるようにと考えて、NHK教育(今のEテレ)を含む、テレビで放映される昔の作品も含め、観るようにしました。
NHK教育の「世界名画劇場」で出合った、この作品。衝撃でした。最後の演説に泣きました。
まだ若かった(20代)わたしでしたが、体の芯がゆさぶられる経験でした。
今観たら、すごいことになりそうです。腐敗してしまった今の政権に対し、有権者であるわれわれ国民は何を期待しても無駄。しかし、スミスのような人物が今の日本の政界にいるのであれば、信じたい。
それは誰かを探す、そういう形で政治に関心を持つのもいいかもしれません。
そんな堅苦しいことを考えなくても、エンターテインメントとしても、この映画は価値があります。
アベさん、スガさん、ニカイドウさん。観たことありますか、この映画。
官僚も、この際にぜひ。
4.余談
一番最近で映画館で映画を観たのは、子どもにせがまれて行った「進撃の巨人」。その前は、結婚する前の妻と行った20年以上前。
それくらい。映画館では映画を観る経験が少ないわたし。
上に挙げたのは、そんな数少ない映画館での経験ではなく、テレビ、iTunes、アマゾンプライムで観たものです。
今回は3つに絞るという命題でした。映画をあまり観ないわたしでも絞るのはしんどかった。回数で言えばもっと観ているものもありました。(次のネタにしようかな?)
でも、映画を思い出す、しぼるという作業は、それだけで心地よいものでした。
5.あとがき
絞るのがしんどかった話を次の記事に書きました。