「伝え方が9割」第1作は読んでました。
なるほど、同じことでも、伝え方によって印象は変わるってなんとなくわかった(気になっていた)。
そこそこわかったつもり、衝撃も受けたつもりだったので、第2作は期待してませんでした。
というか、第1作でだいたいわかったので、パート2まで買わなくてもいいだろう、と思ってました。
最初は、予想どおりだった
読み始めて最初の頃は、「第2作まで買わなくていいだろ」と思っていたのが当たってた、という印象でした。
第1作で学んだと記憶していた技法的なものが再掲されている、というくらいしか感じなかったので。
第1作に加えて「実践に学ぶ」的な要素を加えた、と、第2作を紹介しているものの、わざわざ買うかなあ、というね。
ふんふん、なるほどね
実際にこんな場面があったのですよ、というエピソード的なものが紹介されます。
なるほど、著者の経験だけでなく、第1作から得られた気づきが実践されたであろう物語が紹介されます。
「ふんふん、なるほどね」
実際に使ってみたら、たしかにそういう展開は期待されるね。
孫正義の名言
トランプ次期米大統領と、安倍首相よりはずっとフランクに、そして影響の大きい話をしたと報道されたソフトバンク 孫正義氏。
「髪の毛が後退しているのではない。 私が前進しているのである」
という彼の名言もはさまれる。
この名言(ツイッターでのツイート)は、著者 佐々木圭一氏の探り出したノウハウ、方式にもあてはまっているらしい。
知ってた名言ではあるが、著者の説明が、がぜん、力を帯びてくる。
でもまだ、「第2作は買ってもよかったのかな」が続く。
だが、しかし。
想像力
第2作の中で繰り返されるのは、メッセージを伝えようとする相手のことを想像することが必要、ということ。
「想像力」とは、著者の専売特許ではない。ずっと昔から存在する言葉であり、概念。
でも著者が、“うざいなあ”と読者に思わせるほど繰り返す、彼が発見したという“技術”。それは、小手先のツールなどではなく、結局は相手を想う、想像する、相手に伝えようというパッションから生まれるものなのだ。
たこ焼きが大きい、ということを伝えようとするとき、単に技術だけで伝えようとしても、それは容易ではないし、伝わるかどうかはわからない。
でも、そこにどれだけ「相手を想像する」想いがあるのか。“たこ焼きが大きいぞ”ということを、どんだけ伝えたい想いがあるのか!
著者は、優しそうな風情で筆を進めているので感じないが、実は「伝えようとしている相手のことをどれだけ考えるか、想像力を働かせなければならないか」をちゃんとやらなければ、伝わるものも伝わらないぞ!と、やさしい筆致から強く伝わってくる。
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たぶん、これらは実現できる、「伝え方が9割 2」に書かれている手法を駆使して。
だが、簡単ではない。
甘い成果を軽く実現できそうと期待していたわたし自身がなぐられた、「伝え方が9割 2」に。
ごめんなさい、わたしが未熟でした。
[st-mybox title="ポイント" fontawesome="fa-check-circle" color="#FFD54F" bordercolor="#FFD54F" bgcolor="#FFFDE7" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold"]伝え方は9割かもしれない
でもそこに、伝えようとする相手に向けて働かせた想像のエネルギーはあなたなりに十分なんだろうね
[/st-mybox] この本から突きつけられたメッセージ。これこそまさに、わたしの読書感想文です。
- 作者: 佐々木圭一
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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